鳥人間コンテスト

あたしは、某民放で放映している「鳥人間コンテスト」の会場で、友人G(こいつは昔っから付き合いのあるギター弾きで、スッゴクいい音を出します。現在奴は行方不明で音信不通中、今どうしているのかなぁ…)がパイロットをやるチームの人力飛行機の滑空順を待っていました。

彼のチームの飛行機が、人達の手でプラットフォームに上がろうとしています。その時、突風が吹き彼のチームの飛行機は煽られ、悲しい事に本体は破損、滑空不可能となってしまいました…。落胆するチームの人々(と友人G)。しかしコンテストは続いています。次の出場者のためにゴミ(となってしまった彼らの飛行機)を片付けなくてはなりません。

不幸なハプニングに悔し泣きしながらも、チーム員は自分たちの飛行機を湖に投げ込もうとしました。その時、湖のほとりに佇んでいたゲスト女優の方が、処分しようとしていた飛行機に引っ掛けられてしまったんです。チーム員の誰かが何とか彼女を飛行機から外そうとしたのですが、再び突風が吹き飛行機は彼女を引っ掛けたまま浮き上がってしまいました。一転、会場が騒然となります。

彼らの飛行機はあまりに性能が素晴らしかったのか、半壊状態なのに風に乗り見る間に上昇していきます。恐怖で悲鳴をあげる女優さんを吊りさげたまま…。TV局のアナウンサーも、実況を忘れ固唾を呑んで見つめつづけるだけ。だって、飛行機は風向きの関係か陸地の上を飛んでいたんです。そして長い時間(と、誰もが思った)の後、風がおさまって来て飛行機が少しずつ下降してきました。

あと少しで湖面に不時着する…という時に、女優さんが飛行機から振り落とされました。およそ20mほどの高さから、地面の上に…。もう誰もが動く事も声を上げる事も出来ませんでした。

時が止まったような会場で、最初に動いたのは友人Gでした。彼はプラットフォームから岩礁だらけ(なんで鳥人間コンテストのプラットフォーム下が岩礁だらけなんだろう…)の湖面へ飛び降りた(というか飛び込んだ?)んです。

…そこで目が覚めました。