森を抜けるとそこは ゆめ

森を抜けるとそこは

贔屓にしてるバンドがちょっと変わった場所で行われるイベントに出演するというので、そのバンドを教えてくれたバンドマンの彼とふたりでお出かけ。電車をいくつか乗り継いで、けっこうな田舎にやって来た。 しばらく歩き森の一本道に入ると彼は私の背中に張りついて、私が照れながら「あー、ちょっと楽しようとしてるでし 
レコーディング ゆめ

レコーディング

友達(まったく音楽関係ではない女の子)が歌録りをするので、一緒に来てくれと言われ付き合うことになった。連れられて着いたスタジオはレコーディングスタジオというよりはラジオ局のスタジオのようで、灰色の事務机が4つ田の字に並んでいて天井からマイクがぶら下がっていた。左の机に彼女が着席し、請われるままにその 
そうだねぃ、おいらはつまらない生き物。 ざれごと

そうだねぃ、おいらはつまらない生き物。

何かを欲して焦がれるほどに『手に入れたい』と執着するほどのものが何もない。だからよけいに、何を手にしてもきっと満たされることはない。だって何が欲しいのかわからないんだもの。 簡単に手に入るものなら要らない。子供がおもちゃに飽きるように、すぐに見向きもしなくなるだろう。 君を想うと、身体中が痛い。気持 
王様は裸じゃない。 ざれごと

王様は裸じゃない。

(前置き)歌のないミュージカルシアターはりぼてのメリーゴーラウンド動きのない踊りを踊る死人どもと声もなく笑おう 2ドル50セントで階段の踊り場はあたしの舞台蟻の穴から世界を見渡す冒険家線路のないジェットコースターでどこまでも行くよ (本編)ロバの耳の王様は、詐欺師に騙され裸で練り歩くほどは愚かでなか 
風呂とロック ゆめ

風呂とロック

今日は弾き語りイベントを観に、革の上下を着てライヴハウスへ♪ フロアは古木で出来た長椅子20ばかりがやんわりとステージを囲むように置かれてて、お客さんはさほど居なかったような…ドリンクカウンターは賑わってたから、そーでもないかな?このハコはステージのほぼ真横に木製の浴槽が設えてあって、お客さんは入浴 
寝息 ざれごと

寝息

深く深くゆーっくり息をして 眠る君を眺めようそれこそが平和 なにものも妨げないでくれ優しい は 悲しい ただそれだけじゃないそんな風に 愛していきたいのに いつもいつもほんの少しだけ 私は虚しいのです届かない指を 伸ばして そっと いつか。