ちっと思い出したわ

20数年も前で。地方のインディーズバンドの情報なんて、インビが来なけりゃ入手出来やしなかった。

ちょうど彼らが次のアルバム制作に向けて、しらばくライヴはお休みしますっていう時で、おいらは事情があって、ってゆーかストーカー被害に遭っていて急遽夜逃げ同然に引っ越しをして、転居届も出してなかったからそれっきり彼らの事を知る手段がなくなった。解散したのなんて知らず、たった1枚のアルバムを10何年もずっと聴き続けて待ってた。

…さすがにもうあのバンドはないんだろうな、とは思ってたけどね。

何年か前に、よーやくネットで調べに調べてあの後わりとすぐに解散してたってたことを知ったけど、その時にはもうショックを受ける神経なんてなくなってたよ。

「もうないよ」ってすぐに知れるのは、ある意味幸せだとおいらは思うなぅ…
そーゆーことじゃないんだってのも承知してるよ?

違うんだよだからさぁ。どーしよーもなく寂しくて哀しい気持ちになってんのはわかってんだよ。ただ、誰か他人と寸分違わず同じ感情を持てはしないし、無責任にヨシヨシするしか出来ない自分がたまらなく厭なのよ。人の気持ちになって考えろ、とかゆーけど、不可能じゃん?性格も環境も経験も違うんだから。おいらに出来るのは「さぞや哀しかろう」って想像することだけだもの。そいで「この人はただこんな風に慰められても決して嬉しかねえだろう」って思うんだもの。そしたら一体おいらに何が出来るのさ?

っていう自暴自棄。

何の慰めにも励ましにもなんねぇ。上手く言えないんだけど、そーゆーこと。